尼崎に魅力と活力を!

■尼崎21世紀の森構想の推進

 瀬戸内海や大阪湾ベイエリアの失われた自然の回復・創造と、魅力と活力あるまちの再生を図るため、国道43号以南の尼崎臨海地域(約1000ha)を対象に、緑豊かな自然環境の創出による環境共生型のまちづくりをめざします。同構想の策定に向けて、懇話会を設置して検討を始めているほか、市民フォーラムやアンケート調査を行って地域住民の意見・提言などを取り入れながら進めています。
 また、拠点地区において、尼崎の森中央緑地を整備するにあたり、基本計画の策定やPFI手法によるスポーツ健康増進施設の整備(約3ha)、バス交通の充実など環境にやさしい交通システムの検討を行っています。

 

■尼崎閘門(愛称、尼ロック)改良工事

 尼崎閘門は、潮位の高い海水が運河内に流れることを防ぎながら、船舶の出入りにあたって、海と河川の水位を調整する施設で昭和61年から老朽化に伴い高潮対策のための改良整備を進めており、海岸防災のかなめとして、閘門集中コントロールセンター機能を設置した施設を進める。

 

■リフレッシュポートあまがさき事業

 尼崎市臨海部の運河・水路の補強を行うとともに、遊歩道など護岸敷の環境改善、親水空間の整備を行い、運河・水路を有効に利用した水辺空間の整備に努めています。

 

■大阪湾フェニックス計画

 尼崎沖で廃棄物の最終処分場として埋め立てし、面積113haの土地活用については、港湾機能、緑地整備等を行い、尼崎21世紀の森構想づくりの中で、自然と共生した土地利用のあり方を検討しています。

 

■水とみどりの回廊構想の推進

 震災を教訓に、都市の中に豊かな水と緑を確保するため、自己水源の有効活用を図るとともに、淀川水系から阪神地域の諸河川に導水する「阪神疏水」を整備し、非常災害時には緊急用水の供給源に、また、平常時には環境用水として、水と緑豊かな潤いのある水辺空間を形成する構想に取り組んでいます。

 

■プレジャーボート係留施設を整備

 阪神南地域の水域には、マリーナに係留されていない放置状態のプレジャーボートが多数あり、周辺の生活環境や景観に悪影響を与えています。
 こうした背景から、小型のプレジャーボートの係留施設(ボートパーク)の整備を行う方針です。

 

■阪神南地域の将来像となる「阪神市民文化社会ビジョン」を策定

 同ビジョンは、市民が主体で幅広い社会経済活動が実現できる地域をめざした指針です。
 これに基づき、地域住民の意見を反映しながら、阪神南地域の社会基盤整備の現状と課題を踏まえ、「社会基盤整備プログラム」を作成しました。計画期間は平成24年度までで、その中の尼崎地域における主要な事業を紹介します。

●幹線道路網の整備
1、尼崎伊丹線(南塚口町〜猪名寺)
 ア、2車線を4車線に拡幅工事
 イ、阪急神戸線との立体交差(鉄道高架工事)16年度完成
2、尼崎宝塚線
 ア、(国道43号以南)2車線を4車線に拡幅工事、(一部16年度完成)
 イ、(武庫之里〜伊丹市境)道路拡幅工事
3、園田西武庫線
 ア、(塚口本町〜御園)道路新設
 イ、(食満〜東園田)橋梁整備
4、五合橋線→
 ア、芦原大橋橋梁補修工事(完成予定19年度)
5、武庫川
 ア、上武庫橋架け替え工事
 イ、(阪神武庫之川潮止堰〜上流)低水護岸整備、堆積土砂掘削等
6、山手幹線
 ア、猪名川、藻川橋梁工事(完成予定17年度)
7、尼崎西宮芦屋港
 ア、護岸、東浜第1排水機場改築等

●快適な住環境の保全と形成
 電線類地中化=尼崎池田線(尼崎市名神町)┓昭和東本町線(尼崎市東大物町阪神大物駅周辺)
 沿道環境=尼崎池田線(低騒音舗装)┓尼崎宝塚線(低騒音舗装)┓高田久々知線(低騒音舗装)
 流域下水道=武庫川下流流域下水道(水処理施設高度化改築、雨水沈殿池増設)

●ゆとりと潤いある魅力的なまちづくり
 土地区画整理=尼崎市あまがさき緑遊新都心
 市街地再開発=尼崎市杭瀬、尼崎市東難波、尼崎市阪神尼崎駅北・南
 県営住宅建替=大庄鉄筋、西川鉄筋、杭瀬鉄筋、元浜鉄筋、浜鉄筋、上坂部鉄筋

●水と緑豊かな空間の修復・創出
 港湾公園=尼崎の森中央緑地(港湾緑地、都市緑地、スポーツ健康増進施設)

●ウォーターフロントの整備
 海岸=尼崎西宮芦屋港(フレッシュボートあまがさき遊歩道、阪神なぎさ回廊案内板設置、遊歩道整備)
 港湾=尼崎西宮芦屋港(臨港道路、緑地、小型船舶係留施設10基)
 南芦屋浜の整備=尼崎西宮芦屋港(住宅約3千戸=商業施設、医療系施設など)
 尼崎臨海西部拠点開発事業=尼崎西宮芦屋港(開発先導拠点、震災復興拠点となる整備)

 


[過去の県政報告]